大学受験においては、相手に自分の「人柄」や「考え方」を知ってもらう上で重要です。特に総合型選抜や学校推薦型選抜などの試験方式では、自己PRが合否を大きく左右するため、ポイントを押さえて入念に対策することが大切です。
実際に自己PRを洗い出す際は、以下のステップを意識しましょう。
本記事では、大学受験自己PRが重要な理由や対策のステップなどを解説します。
なぜ大学受験では自己PRが重要なのか
大学受験で自己PRが重要な理由としては、以下が挙げられます。
大学が自己PRを通して知りたいこととは
大学受験では、学力だけでなく「人柄」や「考え方」を知るための手段として、自己PRが重要視される場面が増えています。特に総合型選抜や学校推薦型選抜では、自己PRが合否を左右することもあるため、慎重に準備する必要があります。
大学が自己PRで知りたいのは、ただの実績や結果ではありません。どんな経験をし、そこから何を学んだのか。そしてその経験が、あなたの考え方や行動にどう影響してきたのかを見ようとしています。
たとえば、部活動でレギュラーになれなかったけれど、裏方としてチームを支え続けた経験などは、責任感や継続力を伝える立派な材料になります。こうした「自分らしいストーリー」を言語化することが、自己PRの本質です。
推薦型や総合型など方式によって評価が違う理由
自己PRの重要度は、入試方式によって変わってきます。総合型選抜では、書類や面接を通じて人物面が重点的に評価されるため、自己PRの完成度が合否に直結します。一方、学校推薦型選抜では、調査書や成績とあわせて評価されるため、自己PRは「補足的」な役割を果たすことが多いです。
しかし、補足的だからといって手を抜いていいわけではありません。大学側は、「どんな学生が入ってきて、どのように成長していくのか」を見極めようとしています。
そのため、選抜方式が違っても、自己PRの中で「大学が求める人物像」と自分の経験を結びつけて伝える意識は、共通して重要になります。
人物重視の入試が増えている今、何が求められているのか
こうした背景には、近年の入試全体の変化があります。知識やスキルの量だけではなく、「どう学び、どう行動するか」が重視されるようになってきたのです。
大学は、将来社会で活躍する力を育てる場です。そのため、入学時点で「主体性」「協調性」「粘り強さ」などを備えているかが見られます。
つまり、自己PRでは「どれだけすごい成果を出したか」ではなく、「自分なりに課題と向き合い、どう工夫して乗り越えたか」といった思考や行動のプロセスを丁寧に伝えることが求められています。
自己PRの流れを5ステップでつかもう
自己PRについては、以下の5ステップで洗い出しましょう。
STEP1:自分の強みや特徴を整理する
最初のステップは、「自分を知ること」です。自己PRは、自分の強みや性格、価値観を他人に伝えるものなので、自分でもよく分かっていない状態では書けません。
まずは、これまでに頑張ったことや、周りから褒められた経験、夢中になって取り組んだ活動などを思い出して書き出してみましょう。
その中から、「この行動にはどんな強みが表れているか」「どんな考え方を大切にしているか」を掘り下げていくと、自然とアピールの軸が見えてきます。いきなり文章を書き始めるのではなく、土台をしっかり整えることが成功の第一歩です。
STEP2:志望大学が求める人物像を調べる
自己PRの方向性を決めるうえで欠かせないのが、「大学が求めている人物像」を知ることです。
多くの大学では、アドミッション・ポリシーという形で「どんな学生に来てほしいか」が明示されています。そこには、学びに対する姿勢や社会との関わり方など、その大学の教育方針が反映されています。
たとえば、「自ら課題を見つけて学び続ける人」を求めている大学に対しては、自主的に取り組んだ活動を中心に自己PRを構成するのが効果的です。つまり、自分の経験を無理なく大学の方針と結びつけることが、説得力のある文章につながります。
STEP3:文章で伝わる自己PRを作る
伝えたい内容がまとまったら、次はそれを「伝わる文章」にする段階です。ここで意識すべきは、構成です。「結論→理由→具体例→まとめ」という順番で書くことで、読みやすく、理解しやすい自己PRになります。
たとえば、「私は困難に粘り強く向き合える人間です」という結論から始め、その根拠としてのエピソードを紹介し、最後に「この経験を通じて、困難から逃げずに努力を続ける力が身についた」とまとめると、読み手に強い印象を残すことができます。
構成に迷ったときは、まずこの基本型を意識するとよいでしょう。
STEP4:面接でうまく話せるように練習する
自己PRは、提出書類で終わるものではありません。面接で聞かれることも多く、話して伝える準備も必要です。
ここで大事なのは、「暗記」ではなく「要点を整理して話すこと」です。文章を丸暗記すると、少しでも順番が崩れると混乱してしまいます。それよりも、話の流れをざっくり頭に入れて、自然な言葉で伝える練習をしましょう。
また、録音して自分の声を聞き返すと、話すスピードや言い回しの癖に気付けます。さらに、先生や家族に聞いてもらうと客観的なアドバイスももらえます。
STEP5:提出前に内容を見直して完成させる
最後は「仕上げ」のステップです。いったん書き上げた自己PRは、時間をおいて冷静な目で見直すことが重要です。
読み返す中で、「話の流れが不自然ではないか」「誤字脱字はないか」「大学の方針とズレていないか」といったポイントを一つひとつ丁寧にチェックしていきましょう。
また、自分では気付きにくい部分もあるため、信頼できる先生や友人に見てもらうのも効果的です。客観的な視点を取り入れることで、より完成度の高い自己PRに仕上がります。
面接で自信を持って自己PRを話すために
面接で自信を持って自己PRを話すには、以下の点を意識しましょう。
1分で伝わる話の組み立て方
書類で自己PRが伝わったとしても、面接でうまく話せなければ意味がありません。特に総合型選抜では、面接で自己PRを聞かれることが多いため、「話す準備」も同じくらい大切です。
限られた時間で印象を残すには、話の構成を工夫する必要があります。おすすめは「結論→理由→具体例→まとめ」の順です。この順番を意識することで、話の内容が整理されて、相手に伝わりやすくなります。
たとえば、「私は最後まで責任を持って取り組む力があります」と話し始めたら、「なぜそう言えるのか」「どんな経験からそう感じたのか」を続けて伝え、最後にその経験から何を学んだのかをまとめると、内容に説得力が出ます。
想定質問に答えられるように準備する
自己PRを話したあとは、面接官からの質問が続くことが多いです。その際、うまく答えられないと、せっかくの自己PRが十分に伝わらないまま終わってしまいます。
よく聞かれるのは、「その経験を通して何を学んだか」「なぜその出来事を選んだのか」「困ったときどう対応したか」といった質問です。こうした想定質問には、あらかじめ自分なりの答えを用意しておくと安心です。
また、自分の話した内容をもう一度読み直し、「この部分は深掘りされそうだな」と感じるポイントを見つけておくと、本番でも落ち着いて答えることができます。
練習方法と話し方をチェックするポイント
面接では、話す内容だけでなく「話し方」も評価の対象になります。どれだけ良いエピソードを用意していても、伝え方に自信がなければ印象が弱くなってしまいます。
練習方法としては、まず自分の声を録音して聞き直してみましょう。話すスピードや声の大きさ、語尾の伸ばし方など、自分では気づきにくい点に気付けるはずです。
さらに、家族や先生に模擬面接をお願いすると、より実践的な練習になります。その際は、話す内容だけでなく、姿勢や視線、表情などの「見た目の印象」もチェックしてもらいましょう。準備がしっかりできていれば、本番でも自信を持って自己PRが話せます。
まとめ|大学が「この人に会いたい」と思う自己PRを作ろう
大学受験での自己PRには、「自分の魅力をどう伝えるか」という視点が欠かせません。
特に意識したいのは、次の3つのポイントです。
この3つを意識すれば、自己PRは「ただの自己紹介」ではなく、大学に「この人に来てほしい」と思ってもらえる武器になります。地道な準備の積み重ねが、合格への一歩につながります。

