大学受験で全落ちした女子へ|今からできることと今後の進路

受けた大学がすべて不合格だったとわかったら、落ち込むのは当然です。「もう進学できないのでは」「親や友達に何と言えばいいのだろう」と、頭の中がいっぱいになっている人もいるでしょう。

しかし、大学受験で全落ちしても、進路がなくなるわけではありません。今から受けられる大学を探す、浪人してもう一度挑戦する、短大や専門学校へ進むなど、いくつかの道があります。

今すぐ将来を決める必要はありません。ただし、補欠・追加合格や追加募集には期限があるため、確認だけは早めに済ませておきましょう。

この記事では、全落ちがわかった直後にやることや、今後考えられる進路、浪人するか迷ったときの考え方を解説します。

大学受験で全落ちしても人生が決まるわけではない

大学受験で全落ちすると、これまでの努力まですべて否定されたように感じるかもしれません。周りの友達が次々と合格し、大学生活の話を始める時期であれば、なおさらつらいでしょう。

しかし、入試の結果だけで、あなたの能力や人間としての価値が決まるわけではありません。

大学入試の合否には、学力以外の要素も関係します。受けた大学の難易度が高かった、得意科目の配点が低かった、当日に緊張して力を出せなかったなど、理由は人によって異なります。複数の大学を受けても、出題傾向が自分に合わなければ不合格が続くこともあります。

「自分は頭が悪い」「勉強した時間が無駄になった」と決めつけないでください。受験勉強で覚えた知識や、長い期間勉強を続けた経験は、もう一度受験する場合にも、別の進路を選ぶ場合にも生かせます。

友達の合格報告を見るのがつらければ、しばらくSNSから離れてもかまいません。進学する友達と今の自分を比べ続けても、すぐに答えが出るわけではないからです。大学へ入る時期が1年ずれたとしても、その違いだけで将来が決まることはありません。

今すぐ前向きになる必要も、今日中に進路を決める必要もありません。まずは食事を取り、少し休みましょう。ただし、追加合格や追加募集の期限だけは、家族や学校の先生に手伝ってもらいながら確認してください。

大学受験で全落ちしたら、まず何をすればいい?

全落ちがわかった直後は、何から手をつければよいのかわからなくなりがちです。まずは、補欠・追加合格の可能性と、今から出願できる大学がないかを確認しましょう。

一人で調べるのがつらい場合は、親や学校の先生に頼ってかまいません。

補欠・追加合格がないか確認する

受験した大学で補欠候補になっている場合は、大学の公式サイトや募集要項を確認しましょう。見るべきなのは、追加合格の発表方法、連絡が来る時期、合格した場合の返答期限です。

補欠候補になっただけでは、合格したことにはなりません。入学を辞退する人が出た場合などに、補欠候補者から追加合格者が選ばれることがあります。

大学によっては、追加合格を電話で伝えることがあります。知らない番号だからと無視すると、大切な連絡を見落とすかもしれません。着信があった場合は、留守番電話や大学からのお知らせを確認してください。

発表方法や連絡に出られなかった場合の扱いは、大学によって異なります。公式サイトを見てもわからないときは、大学の入試担当窓口へ問い合わせましょう。

今から受けられる大学を探す

全落ちがわかった時期によっては、まだ出願できる大学が見つかることもあります。遅い時期まで出願を受け付ける入試や、欠員が出たときに行われる追加募集がないか調べてみましょう。

入試の日程や募集方法は、大学・学部・年度によって変わります。以前の記事やSNSの投稿だけで判断せず、大学の公式サイトと、その年度の募集要項を確認してください。文部科学省も、大学入試に関する情報を随時更新しています。

出願できる大学が見つかったら、次の項目を確認しましょう。

  • 出願期限
  • 試験日と合格発表日
  • 必要な書類
  • 受験科目と試験方法
  • 入学手続きの期限
  • 学べる内容と学費
  • 自宅からの通いやすさ

全落ちした直後は、「入れるならどこでもいい」と思ってしまうことがあります。しかし、合格すれば数年間通う可能性がある大学です。焦って出願する前に、合格したら本当に進学したいと思えるかを考えてください。

親と学校の先生に結果を伝える

全落ちしたことを親に言えず、一人で抱え込んでいる人もいるでしょう。叱られたり、がっかりされたりするのが怖いかもしれません。

何から話せばよいかわからないときは、次のように伝えてみてください。

受けた大学は全部不合格だった。自分でもまだ整理できていないけれど、これからどうするか一緒に考えてほしい。

結果だけでなく、「一緒に考えてほしい」と続けることで、これからの話に進みやすくなります。

直接話すのが難しければ、先にメッセージや紙で伝えてもかまいません。親に話すこと自体が怖い場合は、まず学校の先生へ相談する方法もあります。

学校の先生は、今から出願できる大学を探したり、浪人以外の進路について調べたりするときにも頼れます。進路を決めてから報告するのではなく、迷っている段階で相談してみましょう。

大学受験で全落ちした後に考えられる進路

全落ちした後の進路は、浪人だけではありません。浪人してもう一度受験するほか、短大や専門学校へ進む、就職するといった道もあります。

周りからどう見られるかではなく、何を学びたいのか、もう一度受験したいのか、家庭でどのくらい費用を負担できるのかを考えて選びましょう。

浪人して来年もう一度受験する

行きたい大学や学びたい分野があり、「もう一度挑戦したい」と思えるなら、浪人が選択肢になります。

浪人中の勉強方法は、大きく分けると、予備校や塾に通う方法と、自宅を中心に勉強する方法があります。予備校や塾に通えば、授業や自習室を利用でき、わからないことを相談しやすくなります。その分、授業料や交通費がかかる点には注意が必要です。

自宅を中心に勉強する場合は費用を抑えやすい一方で、生活や勉強の予定を自分で管理しなければなりません。現役時に計画どおり勉強できなかった人が、同じ方法を続けるのは難しいでしょう。

全落ちした悔しさだけで浪人を決めるのではなく、もう1年勉強してでも目指したい大学があるかを考えてください。

短大や専門学校に進学する

学びたい分野や将来就きたい仕事が決まっているなら、短大や専門学校も候補になります。

たとえば、保育、看護、美容、調理、ITなど、仕事につながる知識や技術を学べる学校があります。ただし、学校や学科によって学ぶ内容、取れる資格、卒業後の進路は異なります。

「大学に落ちたから仕方なく選ぶ」のではなく、次の点を調べてから決めましょう。

  • 授業で何を学べるか
  • 目指す資格を取得できるか
  • 卒業生がどのような仕事に就いているか
  • 学費はいくらか
  • 現在も出願を受け付けているか

短大や専門学校から大学への編入を目指せる場合もあります。ただし、すべての学校や学科から希望する大学へ編入できるわけではありません。編入を考えているなら、入学前に実績や条件を確認してください。

大学に進学せず就職する

大学やほかの学校へ進学せず、就職する道もあります。大学へ行かないからといって、将来の選択肢がすべてなくなるわけではありません。

ただし、全落ちした直後のショックだけで就職を決めるのは避けましょう。「もう勉強したくない」と感じていても、少し時間がたつと気持ちが変わることがあります。

高校卒業後すぐに就職する場合は、求人の探し方や応募できる時期について学校へ確認してください。自分だけで求人サイトを探す前に、高校の進路指導担当者へ相談したほうが、利用できる求人や手続きを把握しやすくなります。

一度就職してから大学を受験することもできます。今すぐ大学へ行かないことと、今後一切大学へ行けないことは同じではありません。

女子が浪人するときに気になること

女子高校生のなかには、「女子で浪人するのは珍しいのでは」「就職で不利になるのでは」と不安に思う人もいるでしょう。

しかし、女子だから浪人してはいけないという決まりはありません。性別だけを理由に、自分の進路を諦める必要もありません。

女子の浪人は珍しい?

周りに浪人する女子が少ないと、「自分だけ遅れてしまう」と感じるかもしれません。友達が大学生活を始めるなか、自分だけ受験勉強を続けることに抵抗を感じる人もいるでしょう。

ただ、周りに同じ選択をする人がいるかどうかで、自分の進路を決める必要はありません。大切なのは、あなた自身が来年もう一度受験したいと思っているかです。

家族から「女子は現役で進学したほうがいい」と言われた場合は、理由を聞いてみましょう。費用を心配しているのか、もう一度不合格になることを恐れているのかによって、話し合う内容が変わります。

感情だけで反対されたと決めつけず、目指す大学や浪人中の勉強方法、必要な費用を説明してみてください。

浪人すると就職で不利になる?

1年間浪人したという事実だけで、その後の就職先が決まるわけではありません。一方で、すべての企業について「浪人はまったく影響しない」と言い切ることもできません。採用の考え方は企業ごとに異なるからです。

浪人したことだけを心配するより、大学で何を学び、どのような経験を積むかを考えるほうが現実的です。

面接などで浪人した理由を聞かれた場合に備えて、なぜ浪人を選び、その1年で何を変えたのかを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

予備校を選ぶときは帰宅時間も確認する

予備校や自習室を夜まで利用する予定なら、授業内容だけでなく帰宅時間も確認してください。

授業が終わる時刻、最寄り駅までの道のり、駅から自宅までの人通りなどを実際に調べてみましょう。家族に迎えを頼めるか、何時まで自習室を使うかも、事前に話し合っておくと安心です。

帰宅が遅くなることに不安があるなら、自宅に近い予備校やオンライン指導も候補になります。合格実績や知名度だけでなく、1年間無理なく通えるかを考えて選びましょう。

浪人するか迷ったときに考えたいこと

浪人は、全落ちした人が必ず選ばなければならない道ではありません。もう一度受験したいと思っているか、現役時とは違う勉強ができるか、費用を家族と話し合えるかを考えて決めましょう。

本当にもう一度大学受験をしたいか

まず考えたいのは、自分が本当にもう一度受験したいと思っているかです。

全落ちしたままでは悔しい

友達を見返したい

という気持ちは、受験直後なら自然に出てきます。しかし、その悔しさだけで1年間勉強を続けるのは簡単ではありません。

行きたい大学があるのか、大学で学びたいことがあるのかを考えてみましょう。浪人生活が苦しくなったときにも戻ってこられる理由があると、勉強を続けやすくなります。

今すぐ答えが出なければ、全落ちがわかった当日に結論を出さなくてもかまいません。ただし、予備校の申込時期などもあるため、いつまでに決めるかは家族と相談しておきましょう。

現役のときと勉強のやり方を変えられるか

浪人して勉強時間を増やしても、現役時と同じやり方を続けていれば、結果が変わらない可能性があります。

次のような点を振り返ってみましょう。

  • 苦手科目を後回しにしていなかったか
  • 基礎が不十分なまま難しい問題集へ進んでいなかったか
  • 過去問を始めるのが遅くなかったか
  • 模試を受けた後に復習していたか
  • 受けた大学が難関校に偏っていなかったか
  • 勉強の予定を立てるだけで終わっていなかったか

不合格になった原因を自分だけで見つけるのが難しい場合は、模試の成績や過去問の結果を学校の先生や塾の担当者に見てもらいましょう。

浪人をするなら、勉強時間だけでなく、教材の選び方や勉強する順番、相談できる相手も見直す必要があります。

浪人にかかる費用を家族と話せるか

浪人には、予備校や塾の授業料以外にも費用がかかります。教材費、模試代、受験料、交通費などを含めて、家族がどのくらい負担できるか確認しましょう。

費用を抑えるために自宅で勉強する方法もありますが、安さだけで決めるのはおすすめできません。自分で生活と勉強を管理できるか、質問できる相手がいるかも考える必要があります。

奨学金についても確認しておきましょう。日本学生支援機構では、一定の条件を満たす浪人生も、給付奨学金の予約採用へ申し込めると案内しています。申込資格や期限は制度によって異なるため、卒業した高校や実施機関へ最新の情報を確認してください。

費用の話はしにくいかもしれません。しかし、話を避けたまま浪人を決めると、後から勉強方法を変えなければならなくなることがあります。目指す大学や利用したい予備校が決まっていない段階でも、一度家族と話してみましょう。

来年の受験で同じ失敗を繰り返さないために

浪人を選んだら、現役時と同じ勉強をそのまま繰り返すのではなく、全落ちした原因を振り返りましょう。そのうえで、志望校までに必要な勉強と受ける大学の組み方を見直します。

全落ちした原因を振り返る

原因を「勉強不足だった」で終わらせると、何を変えればよいのかわかりません。できるだけ具体的に振り返ってください。

たとえば、「英語が苦手だった」ではなく、「英単語が十分に定着しておらず、長文を時間内に読めなかった」と考えます。「過去問が解けなかった」なら、知識が足りなかったのか、時間配分に失敗したのかまで確認しましょう。

勉強以外の原因も考えます。受けた大学が難関校に偏っていた、試験日が続いて体調を崩した、出題傾向の合わない大学ばかり選んでいた可能性もあります。

振り返る目的は、自分を責めることではありません。来年の受験までに変える部分を見つけるためです。

志望校に間に合う勉強計画を立て直す

勉強計画は、入試日から逆算して立てます。基礎を固める時期、問題演習に取り組む時期、過去問を解く時期を決めましょう。

年間の予定を作るだけでは、毎日何をすればよいのかわかりません。「今週は英文法の問題集をどこまで進めるか」「今日は数学のどの単元を復習するか」まで落とし込みます。

予定どおり進まないこともあります。その場合は、遅れた分を無理に詰め込むのではなく、優先順位を見直してください。模試や過去問の結果を見ながら、苦手科目にかける時間や使う教材を変えることも必要です。

第一志望だけに絞らず、受ける大学を幅広く考える

第一志望に挑戦することと、ほかの大学も受けることは両立できます。来年の受験では、現在の学力で合格を目指せる大学も組み合わせましょう。

受験校を決めるときは、模試の判定だけでなく、過去問の得点、受験科目、問題との相性、試験日程を確認します。比較的合格しやすいと考えた大学でも、必ず合格できるわけではありません。難易度の近い大学を1校加えるだけではなく、幅を持たせて考える必要があります。

一方で、合格しても進学するつもりのない大学を、数合わせで受ける必要はありません。学べる内容や通学条件を調べ、合格したら進学を検討できる大学を選びましょう。

一人で勉強を続けるのが難しければ誰かに相談する

計画を立てても続かない、成績が上がらない原因がわからない、受ける大学を決められないときは、一人で抱え込まずに相談してください。

相談先は、学校の先生、予備校、塾などが考えられます。授業を受けるだけでなく、勉強の進み具合や受験校について定期的に話せる相手がいると、予定の遅れや勉強方法のずれに気づきやすくなります。

予備校や塾を選ぶときも、授業のわかりやすさだけで決めないようにしましょう。勉強計画や受験校について相談できるか、自習中に質問できるかも確認してください。

全落ちしてつらいときは一人で抱え込まない

全落ちした直後に落ち込むのは自然なことです。無理に気持ちを切り替えたり、明るく振る舞ったりする必要はありません。

追加合格や追加募集の期限だけ家族や先生に確認してもらい、それ以外の進路は少し落ち着いてから考えてもよいでしょう。まずは食事と睡眠を取り、家族、友達、学校の先生など、安心して話せる人に気持ちを聞いてもらってください。

こんな結果になったのは自分のせいだから、誰にも相談できない

と思う必要はありません。進路を一人で決められないのは、弱いからではなく、今まで頑張ってきた分だけ気持ちが疲れているからです。

眠れない、食事が取れない、自分を強く責め続けるなど、普段の生活を送れない状態が続く場合は、学校の先生やスクールカウンセラーなどへ相談しましょう。

自分を傷つけたい、消えてしまいたいと感じる場合は、一人で耐えないでください。すぐに家族や先生など身近な大人へ伝え、公的な相談窓口にも助けを求めましょう。

大学受験で全落ちしても次の進路は選び直せる

大学受験で全落ちしても、進路がなくなるわけではありません。

まずは、補欠・追加合格の発表と、今から受けられる大学がないかを確認しましょう。そのうえで、浪人してもう一度受験する、短大や専門学校へ進む、就職するといった道から、今後の進路を考えてください。

女子だからという理由や、友達より進学が遅れることへの恥ずかしさだけで、進路を決める必要はありません。大切なのは、あなたが何を学びたいのか、もう一度受験したいと思っているのかです。

今すぐ答えを出せなくてもかまいません。家族や学校の先生にも相談しながら、自分が納得できる道を選びましょう。

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