大学受験の勉強のやり方がわからない人へ|何から始めるかを順番に解説

大学受験のノウハウ

大学受験の勉強を始めたいと思っても、「何から手をつければよいのかわからない」「学校の勉強との違いがわからない」と迷う高校生は少なくありません。周囲が受験勉強を進めているように見えると、焦りだけが大きくなる場合もあります。

大学受験の勉強で最初に必要なのは、いきなり長時間机に向かうことではありません。志望校と現在の学力を確認し、合格までに必要な勉強を整理することです。目標と現在地が見えれば、今日から取り組む内容も決めやすくなります。

本記事では、大学受験の勉強のやり方がわからない高校生に向けて、最初に行うこと、教科別の勉強法、1週間の行動例を順番に解説します。完璧な計画を作ろうとせず、まずは自分が始められるところを探してみましょう。

  1. 大学受験の勉強は何から始める?最初に行う6つのステップ
    1. Step.1 志望校・学部を決める
    2. Step.2 入試科目と配点を確認する
    3. Step.3 模試や定期テストから現在の学力を確認する
    4. Step.4 優先して勉強する科目と単元を決める
    5. Step.5 科目ごとに現在の学力と目的に合う参考書を選ぶ
    6. Step.6 まずは1週間分の学習計画を立てる
  2. 大学受験で結果につながる勉強の進め方
    1. 教科書や参考書で内容を理解する
    2. 何も見ずに問題を解く
    3. 間違えた原因を確認する
    4. 解けなかった問題をもう一度解く
    5. 週末に理解度と進み具合を確認する
  3. 教科別に押さえておきたい勉強の順番
    1. 英語は単語・文法から長文読解へ進む
    2. 数学は公式の理解から基本問題へ進む
    3. 現代文は答えの根拠を本文から探す
    4. 古文・漢文は必要な知識を先に身につける
    5. 理科は仕組みを理解してから問題を解く
    6. 地歴公民は流れやつながりを意識して覚える
  4. 勉強のやり方がわからない人向けの最初の1週間
    1. 1~2日目は目標と現在地を整理する
    2. 3~6日目は優先科目を毎日勉強する
    3. 7日目は振り返って翌週の計画を直す
  5. 大学受験の勉強で避けたい進め方
    1. 勉強時間を増やすことだけを目標にする
    2. 現在の学力より難しい教材を選ぶ
    3. 参考書を次々に買い足す
    4. 得意科目や好きな科目だけを勉強する
    5. 復習せずに新しい範囲へ進み続ける
  6. 受験勉強につまずいたときの対処法
    1. 志望校が決まっていない場合
    2. 基礎がほとんど身についていない場合
    3. 計画どおりに勉強できない場合
    4. 勉強しても成績が伸びない場合
    5. 自分だけでは進め方を決められない場合
  7. 大学受験の勉強方法に関するよくある質問
    1. 大学受験の勉強はいつから始めればいい?
    2. 大学受験の勉強は1日何時間必要?
    3. 参考書と映像授業はどちらを使えばいい?
    4. 独学でも大学受験に合格できる?
  8. 大学受験の勉強は今日やることを決めるところから始めよう

大学受験の勉強は何から始める?最初に行う6つのステップ

大学受験の勉強内容は、志望校や入試方式、現在の学力によって変わります。友人と同じ参考書を使ったり、評判のよい勉強法をそのまま試したりしても、自分に必要な対策と合っていなければ遠回りになりかねません。

まずは、志望校から逆算して必要な勉強を整理します。次の6つのステップに沿って進めれば、何をすべきかが具体的に見えてきます。

Step.1 志望校・学部を決める

最初に、目標となる大学と学部を決めます。大学受験では、大学や学部、選ぶ入試方式によって必要な科目や問題の傾向が異なるためです。志望校が決まると、合格に向けて何を勉強すべきか考えやすくなります。

まだ進みたい大学が決まっていない場合は、以下の条件から候補を探してみてください。

  • 興味のある学問や学部
  • 将来就きたい仕事
  • 得意科目や好きな科目
  • 大学の所在地や通学方法
  • 学費や入学後の生活
  • 現在の学力と大学の難易度

初めから1校だけに絞る必要はありません。第一志望をひとまず決めたうえで、同じ学部や近い難易度の大学を複数挙げておく方法もあります。迷っている場合でも、仮の目標を置くと受験勉強を始めやすくなります。

Step.2 入試科目と配点を確認する

志望校の候補が決まったら、大学の公式サイトや最新の募集要項で入試科目と配点を調べます。同じ大学でも、学部や入試方式が違えば必要な科目も変わる場合があります。大学名だけで判断せず、自分が受ける可能性のある方式まで確認してください。

確認したいのは、主に次の項目です。

  • 入試方式
  • 試験日
  • 必要な科目
  • 各科目の配点
  • 出題範囲
  • 共通テストの利用方法

配点が高い科目は、合否に与える影響も大きくなります。一方、受験に使わない科目へ必要以上の時間をかけると、重要な科目の勉強が遅れるかもしれません。まずは「何を勉強する必要があるのか」を正確に把握しましょう。

Step.3 模試や定期テストから現在の学力を確認する

次に、志望校の合格に必要な学力と現在の学力の差を確認します。模試の結果を見るときは、偏差値や合格判定だけでなく、科目別・単元別の成績にも注目してください。

たとえば英語の点数が低かったとしても、原因が英単語なのか、英文法なのか、長文を読む速さなのかによって、取り組む内容は変わります。数学も同様に、科目全体を「苦手」とまとめず、どの単元から理解できなくなっているかを探す必要があります。

模試を受けていない場合は、学校の定期テストや実力テストを見直しましょう。教科書の章末問題や基礎問題集を何も見ずに解き、正答できない範囲を調べる方法もあります。現状を正確に知ることが、無駄の少ない計画を立てる出発点です。

Step.4 優先して勉強する科目と単元を決める

現在の学力を確認したら、どの科目から勉強するかを決めます。すべての受験科目へ同じ時間を割くのではなく、次の基準を使って優先順位をつけましょう。

  • 入試での配点が高い
  • 基礎の抜けが多い
  • 合格に必要な点数との差が大きい
  • 他の単元や科目にも影響する
  • 今から取り組むことで伸ばせる可能性が高い

優先順位は、科目単位だけでなく単元単位でも考えます。「英語を頑張る」だけでは、実際に何をするか決められません。「英単語と英文法を先に固める」「数学は二次関数まで戻る」のように、取り組む範囲を具体化してください。

最初から多くの課題を並べると、どれも中途半端になりがちです。まずは優先度の高い1~2科目を中心に置き、ほかの科目も必要に応じて組み合わせます。

Step.5 科目ごとに現在の学力と目的に合う参考書を選ぶ

優先する科目と単元が決まったら、それぞれの学習目的に合う参考書や問題集を選びます。「大学受験用」と書かれた1冊ですべてを補うのではなく、英単語、英文法、数学の基礎問題など、取り組む内容ごとに必要な教材を考えましょう。

教材選びでは、志望校の難易度よりも現在の学力を基準にします。解説を読んでも内容を理解できない参考書は、今の自分には難しすぎる可能性があります。反対に、ほとんど考えずに正解できる問題ばかりなら、学習目的に対して簡単すぎるかもしれません。「解説を読めば理解でき、練習すれば自力で解ける」程度が一つの目安です。

学校で使っている教科書や問題集が目的に合っているなら、新しく買い足す必要はありません。手元の教材で不足する内容が明確になってから、必要なものを選びます。複数の教材を同時に始めるのではなく、科目や分野ごとに中心となる教材を決めてください。

Step.6 まずは1週間分の学習計画を立てる

使用する教材が決まったら、最初の1週間で取り組む内容を決めます。受験日までの予定を細かく作り込むより、まずは実行できる計画を作り、自分のペースをつかむほうが現実的です。

計画には、勉強時間だけでなく具体的な範囲を入れます。「英語を1時間勉強する」ではなく、「英単語を30語確認し、英文法の問題集を4ページ進める」と決めれば、予定を達成できたか判断できます。

学校や部活動、習い事に必要な時間も先に書き出しましょう。空いている時間をすべて勉強で埋めると、予定が少し崩れただけで続かなくなります。週末には進み具合を確かめ、実際に使えた時間や教材の難易度に合わせて翌週の計画を調整してください。

大学受験で結果につながる勉強の進め方

参考書を長時間眺めても、自力で問題を解けなければ入試の得点にはつながりません。受験勉強では、内容を理解したあとに問題を解き、間違いの原因を確かめ、解き直すところまでが一つの流れです。

教科によって扱う内容は違いますが、基本となる学習の進め方は共通しています。次のサイクルを意識すると、勉強した内容が身についているか確認しやすくなります。

教科書や参考書で内容を理解する

新しい単元を学ぶときは、教科書や参考書の説明を読み、用語や公式の意味を理解します。暗記が必要な内容でも、理由や全体の流れを把握しておくと、問題のなかで知識を使いやすくなります。

説明を読んでもわからない場合は、理解できなくなった箇所まで戻ってください。数学であれば、前の単元や中学校の内容が抜けているケースもあります。文字だけでは理解しにくければ、学校の先生へ質問したり、解説動画を使ったりしても構いません。

一度ですべてを理解しようとすると、先へ進めなくなることがあります。まずは基本的な考え方をつかみ、問題演習と解き直しを通じて理解を深めましょう。

何も見ずに問題を解く

教科書や参考書を読んだあとは、説明を閉じて問題を解きます。解説を読んで納得した状態と、試験で自力回答できる状態は同じではありません。何も見ずに考える時間を設けることで、理解が足りない部分に気づけます。

答えが合っていた場合も、根拠や途中の考え方を確認してください。偶然正解した問題や、説明できないまま解いた問題は、似た問題で間違える可能性があります。人に解き方を説明できるか、自分の言葉で短くまとめられるかを確かめると、理解度を判断しやすくなります。

間違えた原因を確認する

問題を間違えたときは、正しい答えを写すだけで終わらせず、なぜ解けなかったのかを考えます。主な原因は次のように分けられます。

  • 必要な知識を覚えていなかった
  • 公式や文法の意味を理解していなかった
  • 問題に合う解き方を選べなかった
  • 問題文や資料を読み違えた
  • 計算や書き写しでミスをした
  • 時間が足りなかった

知識不足なら覚え直し、理解不足なら説明まで戻ります。計算ミスが多い場合は、途中式の書き方や見直し方を変える必要があるでしょう。原因を分けると、同じ間違いを防ぐための行動が明確になります。

解けなかった問題をもう一度解く

解説を読んだ直後は内容を覚えているため、わかったように感じやすいものです。解けなかった問題は、時間を空けてもう一度取り組んでください。何も見ずに正しい手順を再現できれば、理解が進んだと判断できます。

すべての問題を同じ回数だけ繰り返す必要はありません。最初から解けた問題より、間違えた問題や迷った問題へ復習時間を多く使います。問題番号に印をつけるなど、解き直す対象がすぐわかるようにしておくと効率的です。

週末に理解度と進み具合を確認する

週末には、1週間で学んだ範囲のまとめ問題や小テストに取り組みます。教材を見ながら答えられるかではなく、必要な知識や解き方を自力で思い出せるか確認してください。

あわせて、学習計画の進み具合も振り返ります。予定を終えられなかった場合は、勉強量が多すぎたのか、想定より難しかったのか、勉強時間を確保できなかったのかを考えましょう。原因に合わせて翌週の計画を変えると、続けやすい学習ペースが見つかります。

教科別に押さえておきたい勉強の順番

受験勉強は、どの教科でも基礎から始めるのが基本です。ただし、英語と数学では必要な学習が違い、同じ教科でも現在の学力によって開始地点は変わります。

ここでは、勉強のやり方がわからない人が押さえておきたい大まかな順番を紹介します。実際に使う教材や学習範囲は、志望校の出題内容と自分の課題に合わせて調整してください。

英語は単語・文法から長文読解へ進む

英語では、文章を読む土台となる英単語と英文法から確認します。単語の意味がわからず、文の構造もつかめない状態で長文問題だけを繰り返しても、読めない原因を解消しにくいためです。

単語帳は眺めるだけでなく、英単語を見て日本語の意味を答えるなど、思い出す練習を取り入れます。英文法はルールを覚えたあと、問題を解いて使い方を確認してください。基礎が身についたら、英文解釈や短い文章の読解を経て、入試レベルの長文へ進みます。

リスニングが必要な場合は、聞き流すだけでなく、聞き取れなかった箇所の単語や音を確認しましょう。志望校の出題形式に応じて、英作文などの対策も加えます。

数学は公式の理解から基本問題へ進む

数学では、公式を暗記しただけで問題が解けるとは限りません。公式が何を表しているか、どの条件で使えるかを確認したうえで、基本問題に取り組みます。

解けなかった問題は、解説を読んだあとに手順を自力で再現してください。途中式を省きすぎると、どこで間違えたのかわからなくなります。考え方が変わった箇所や使った公式を残しておくと、見直しがしやすくなります。

基本問題で解法を身につけてから、複数の知識を組み合わせる標準問題へ進みましょう。基礎が不十分な単元は、前学年や中学校の範囲へ戻る判断も必要です。

現代文は答えの根拠を本文から探す

現代文を感覚だけで解くと、正解した理由も間違えた理由も曖昧になります。問題を解くときは、答えを判断する根拠が本文のどこにあるかを確認してください。

選択問題では、正解の根拠だけでなく、ほかの選択肢がなぜ誤りなのかも考えます。記述問題では、設問が求めている内容と本文中の根拠を整理してから答案を作りましょう。

語彙や漢字が不足していると、文章の意味を正確につかめません。問題演習だけに偏らず、知らない言葉の意味を調べる習慣も取り入れてください。

古文・漢文は必要な知識を先に身につける

古文は単語と文法、漢文は句法など、文章を読むために必要な知識から始めます。語句やルールがわからないまま読解問題へ進むと、本文の内容を正確につかめません。

古文単語や文法事項を覚えたら、短い文章のなかで意味や働きを確認します。漢文も句法を暗記するだけでなく、書き下し文や現代語訳と結びつけて練習しましょう。

基本知識が身についた段階で、文章全体の内容、人物関係、話の展開を読み取る問題へ進みます。忘れた知識が出てきたら、その都度基礎教材へ戻って補ってください。

理科は仕組みを理解してから問題を解く

理科では、用語や公式を個別に覚えるだけでなく、現象が起こる仕組みや条件を理解する必要があります。教科書や資料集で図を確認し、原因と結果の関係を自分の言葉で説明してみましょう。

物理や化学など計算を伴う分野では、公式へ数値を当てはめる前に、問題で何が起きているかを整理します。基本問題を繰り返し、どの場面でどの公式を使うのか判断できる状態を目指してください。

生物や地学でも、用語の暗記だけで終わらず、図表や実験結果を読み取る練習が欠かせません。志望校の出題範囲を確認し、理解と問題演習を組み合わせます。

地歴公民は流れやつながりを意識して覚える

地歴公民では、用語を一つずつ切り離して覚えると、出来事の関係や資料問題への対応が難しくなります。歴史なら時代の流れや原因と結果、地理なら地域の特徴と背景、公民なら制度の仕組みと社会との関係を意識しましょう。

教科書や参考書を読んだあとは、何も見ずに内容を説明したり、問題を解いたりして定着度を確認します。答えられなかった箇所だけ教材へ戻ると、復習すべき範囲が明確になります。

資料集や地図、年表も活用してください。文章だけで覚えるより、位置関係や時代のつながりを整理しやすくなります。

勉強のやり方がわからない人向けの最初の1週間

受験勉強の流れを理解しても、実際に動き出せなければ状況は変わりません。最初の1週間は、多くの範囲を終わらせることより、自分が継続できる勉強量と時間帯を知る期間と考えましょう。

次の例を基本にして、学校や部活動の予定に合わせて調整してください。

1~2日目は目標と現在地を整理する

最初の2日間で、志望校や候補校の入試情報を調べます。必要な科目と配点をノートや表にまとめると、大学ごとの違いを比べやすくなります。

続いて、模試や定期テストを見直し、苦手な科目と単元を書き出してください。すべての間違いを詳しく分析するのが難しければ、点数が低い科目や正答率が低い分野から確認します。

志望校が決まっていない人は、興味のある学部と候補となる大学を調べるところから始めます。同時に、学校の授業で理解できていない範囲も整理しておきましょう。

3~6日目は優先科目を毎日勉強する

3日目からは、優先度の高い1~2科目を中心に勉強します。長時間の予定を立てる必要はありません。平日は30分からでもよいので、決めた時間に教材を開くところから始めてください。

勉強後には、取り組んだ範囲、かかった時間、解けなかった問題を簡単に記録します。記録を残す目的は、自分を評価することではなく、翌週の計画を現実に合わせることです。

途中でわからない問題があっても、1問に長い時間をかけすぎないようにしましょう。解説を読んでも理解できない問題には印をつけ、先生などへ質問できる状態にしておきます。

7日目は振り返って翌週の計画を直す

7日目には、予定していた範囲と実際に終わった範囲を比べます。進まなかった場合も、できなかった内容をすべて翌週へ上乗せする必要はありません。

教材が難しすぎたのか、1日の量が多かったのか、勉強を始める時間を決めていなかったのかを振り返ります。原因がわかれば、教材を変える、問題数を減らす、勉強する時間帯を固定するなどの修正が可能です。

計画どおりに進んだ人も、学んだ内容が身についているか確認しましょう。問題を解き直したうえで、翌週に進む範囲を決めてください。

大学受験の勉強で避けたい進め方

勉強時間を確保していても、進め方によっては成果を実感しにくくなります。努力を無駄にしないために、受験勉強で起こりやすい失敗と修正方法を知っておきましょう。

勉強時間を増やすことだけを目標にする

「今日は5時間勉強した」という記録だけでは、学力が伸びたか判断できません。教材を眺めている時間が長くても、問題を自力で解けるようになっていなければ、入試で使える力は身につきにくいからです。

勉強時間に加えて、取り組んだ範囲、正解できるようになった問題、まだ説明できない内容を記録しましょう。時間は学習量を管理する一つの目安ですが、最終的には「何ができるようになったか」で進み具合を確認します。

現在の学力より難しい教材を選ぶ

難関大学を目指す場合でも、最初から難しい問題集へ取り組む必要はありません。基礎知識が不足した状態では、解説を読んでも理解できず、答えを覚えるだけの勉強になりやすいためです。

問題のほとんどに手がつかず、解説にも知らない用語が多い場合は、一段階やさしい教材へ戻りましょう。教科書の例題や学校の問題集から始める選択もあります。基礎を固めてから難しい問題へ進むほうが、結果として早く理解できる場合があります。

参考書を次々に買い足す

新しい参考書を買うと勉強が進みそうに感じますが、教材を増やすだけでは学力は上がりません。複数の教材を少しずつ進めると、復習が不足し、どの教材を優先すべきか迷う原因にもなります。

新しい教材を買う前に、現在使っている教材の問題を自力で解けるか確認してください。内容が身についた、現在の目的に合わない、必要な範囲が載っていないといった理由が明確になってから、次の教材を選びます。

得意科目や好きな科目だけを勉強する

得意科目は勉強が進みやすく、達成感も得やすいものです。しかし、必要な受験科目に大きな苦手が残っていると、得意科目だけでは補えない場合があります。

学習時間は、各科目の配点、現在の得点、目標点との差を見て配分しましょう。得意科目を伸ばす戦略が有効な場合もありますが、苦手科目で最低限必要な点数を取れるかも確認しなければなりません。

復習せずに新しい範囲へ進み続ける

問題集のページを先へ進めるだけでは、以前学んだ内容を忘れてしまいます。受験本番では、覚えた直後ではなく、時間がたったあとに知識や解き方を思い出す必要があります。

新しい範囲を学ぶ時間とは別に、間違えた問題を解き直す時間を設けてください。週末や翌週の決まった曜日を復習日にすると、予定へ組み込みやすくなります。

受験勉強につまずいたときの対処法

勉強を始めたあとも、志望校が決められない、計画どおりに進まない、成績が伸びないといった悩みが出てきます。つまずいたときは、意志が弱いと決めつけず、止まっている原因を切り分けましょう。

志望校が決まっていない場合

志望校が決まらないときは、大学名から探すのではなく、興味のある学問や将来やりたいことから候補を広げます。得意科目、通学できる地域、学費など、現実的な条件も書き出してみてください。

すぐに1校へ絞れなくても問題ありません。候補となる大学や学部を複数選び、共通して必要になる科目から勉強を始めます。学校の授業内容を理解し、基礎を固めておくことも、進路の選択肢を残すうえで役立ちます。

基礎がほとんど身についていない場合

基礎不足を感じたら、無理に入試問題へ進まず、教科書や基礎レベルの教材へ戻ります。大切なのは、学年ではなく、どの単元から理解できなくなったかを確かめることです。

高校数学がわからない原因が、中学校で習った計算にある場合もあります。英語なら、長文読解の前に基本単語や文の構造を見直す必要があるかもしれません。戻る範囲を判断できなければ、模試やテストの答案を持って学校の先生へ相談しましょう。

計画どおりに勉強できない場合

計画が続かないときは、予定の立て方に無理がないか確認します。空き時間をすべて勉強に使う計画や、毎日異なる内容を細かく決めた計画は、学校行事などで崩れやすくなります。

まずは、実際に確保できた時間に合わせて勉強量を減らしてください。予定が遅れたときの予備日を作り、優先度の低い内容は後回しにします。計画を守ることより、必要な勉強を継続できる形に直すことが大切です。

勉強しても成績が伸びない場合

勉強を続けても成績が伸びないときは、学習時間だけでなく方法を振り返ります。教材が難しすぎないか、解説を読むだけになっていないか、間違えた問題を解き直しているかを確認してください。

学んだ内容が模試の得点に表れるまで、時間がかかる場合もあります。短期間の偏差値だけを見るのではなく、以前解けなかった問題を解けるようになったか、正答できる単元が増えたかも確認しましょう。

同じ方法を続けても変化が見られない場合は、学校の先生などに答案や勉強記録を見せ、改善点を聞く方法があります。

自分だけでは進め方を決められない場合

受験科目の選択や教材の難易度を自分だけで判断できないときは、学校の先生、進路指導担当、家族、塾・予備校などへ相談してください。相談する相手によって得られる情報が違うため、知りたい内容に合う相手を選びます。

相談時には、志望校や候補校、模試の成績表、使用中の教材、現在の学習計画を用意しましょう。「何をすればよいですか」と聞くより、「英語の長文が読めないので、単語と文法のどちらから見直すべきですか」と具体的に伝えると、必要な助言を受けやすくなります。

大学受験の勉強方法に関するよくある質問

最後に、大学受験の勉強を始める高校生が疑問に感じやすい点を解説します。

大学受験の勉強はいつから始めればいい?

大学受験を意識した時点から始めて構いません。早く始めれば使える時間は増えますが、開始時期だけで合否が決まるわけではありません。残された期間と現在の学力を確認し、必要な勉強へ優先的に取り組むことが大切です。

高1・高2であれば、学校の授業を理解し、英語や数学など積み重ねが必要な科目の基礎を固めます。高3から始める場合は、志望校の入試科目と現在の学力を早めに確認し、優先順位を絞りましょう。

周囲より遅れていると感じても、焦って難しい教材へ進むのは避けてください。自分の現在地から必要な勉強を積み上げることが、最初の一歩です。

大学受験の勉強は1日何時間必要?

必要な勉強時間は、学年、志望校、現在の学力、部活動の有無によって異なります。「何時間勉強すれば必ず合格する」という共通の答えはありません。

まずは、学校生活と両立しながら継続できる時間を決めましょう。平日にまとまった時間を取れなければ、通学中に英単語を確認し、帰宅後に問題演習へ取り組むなど、短い時間を組み合わせる方法もあります。

時間だけを増やすのではなく、計画した範囲を終えられたか、解ける問題が増えたかも確認してください。必要な学習量に対して時間が足りない場合は、生活の使い方や科目の優先順位を見直します。

参考書と映像授業はどちらを使えばいい?

自分で説明を読み進められる場合は、参考書を使うと自分のペースで学習できます。文字だけでは理解しにくい単元や、解き方の流れを見たい場合は、映像授業が役立つこともあります。

どちらか一方に決める必要はありません。基本は参考書で進め、理解できない単元だけ映像授業で補うなど、目的に合わせて使い分けられます。

注意したいのは、参考書を読むことや動画を見ること自体を勉強の終点にしないことです。学んだあとは何も見ずに問題を解き、理解した内容を自力で使えるか確認してください。

独学でも大学受験に合格できる?

独学で大学受験を進めることは可能です。ただし、受験情報の確認、教材選び、学習計画、進捗管理、志望校ごとの対策を自分で行う必要があります。

自分で計画を修正しながら勉強を続けられる人には、独学が合う場合があります。一方、何を優先すべきかわからない、勉強を続けられない、解説を読んでも理解できない状態が続くなら、周囲の力を借りたほうが進めやすいでしょう。

独学を選んだからといって、すべてを一人で解決する必要はありません。進路情報は学校の先生へ確認し、わからない問題だけ質問するなど、必要な部分で支援を受ける方法もあります。

大学受験の勉強は今日やることを決めるところから始めよう

大学受験の勉強のやり方がわからないときは、いきなり長時間勉強したり、多くの参考書を買ったりする必要はありません。まずは志望校や候補校を決め、必要な入試科目と配点を確認します。続いて現在の学力を把握し、優先する科目、使用する教材、1週間の計画を決めましょう。

勉強を始めたあとは、教科書や参考書で理解し、問題を解き、間違いを分析して解き直します。予定どおりに進まない場合は、自分を責めるのではなく、勉強量や教材の難易度を調整してください。

最初から完璧な受験計画を作る必要はありません。志望校を調べる、模試を見直す、問題集を数ページ解くなど、今日できる行動を一つ決めるところから始めましょう。

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